【コロナ禍特集】 日本キリスト者医科連盟 「感染症対策ガイド」発表 礼拝再開の指針にも 2020年6月11日

飛沫が飛ばない工夫
会堂では2メートル以上空けて着席
換気は1~2時間ごとに5~10分
真正面での対話は避ける

 新型コロナウイルス感染症による「緊急事態宣言」が全国的に解除されつつある一方、続く第2波、第3波への懸念は拭い切れず、未だ収束の見通しは立っていない。日本キリスト者医科連盟(西脇洸一議長)は、コロナ禍に対する教会の対応について指針を発信すべきではないかという役員内での討議を経て、「教会における新型コロナウイルス感染症対策ガイド」を5月24日に発表した。北海道で在宅診療に携わる聖公会信徒の大友宣(せん)氏が素案を作成し、感染症を専門とする会員数名が意見を述べて、修正を加えたもの。

 教会が感染源にならないよう配慮しつつ、「礼拝や集会をもつ対策が急務」と指摘する大友氏。高齢化する日本の教会にとってコロナ禍は脅威であり、困難な事態だが、「ふだん教会に来にくくなる高齢者への対応や方策を積極的に進める機会でもある」とし、「対策ガイド」の目的について「現代における医学・科学的知識に基づいて正しく新型コロナウイルス感染症とその予防法を理解し、キリスト教の福音宣教につなげるため」と説明している。教派、教会によって実情は異なるものの、必要な部分を抜き出して使ってほしいと呼び掛けている。


【礼拝の出席について】

□信徒・教役者にかぎらず、教会に来る前に自宅で体温を測る。下記の場合は、礼拝の出席はしない。各自祈りをもって過ごす。
1)体調がすぐれない場合
2)37.5度以上の発熱がある場合
3)風邪症状(咳・咽頭痛・呼吸困難感・倦怠感)がある場合

□礼拝中に上記のような症状が出た場合には退席する。

□信徒の中で、持病を持っていたり、高齢であったりして礼拝に出ることに不安がある場合には、自宅で各自祈りの時を持つ。教会はそのような方々への配慮をする。

□教役者が上記のような症状があり、礼拝できない場合には、信徒で礼拝を守る。

【礼拝中】

□信徒は自分の祈祷書、聖書、賛美歌集・聖歌集などを各自持参し、教会の備品を使用しない。教会の備品を使う場合には使用後消毒を行う。

□献金は礼拝前に集めて礼拝中に献金袋を回さないようにする。

□礼拝当番が教会に来た信徒に手指消毒または手洗いを促す。

□信徒は礼拝堂に入る際に、アルコール消毒液(70~80%)による手指消毒、または、石鹸と水道水による手洗いを行う。手指消毒または手洗いは20秒以上かける。

□礼拝前後、教会の入り口のドアノブは何回か次亜塩素酸ナトリウム液またはアルコール消毒液(70~80%)で消毒する。

□礼拝中、信徒はマスクを着用する。

□礼拝中、信徒と教役者は咳エチケット=図(厚生労働省ホームページより)参照=を行う。

□体の接触は控える。握手はしない。

□礼拝の座席はできる限りお互いに2メートル空くようにする。

□2メートル空けられない場合には互い違いに座るようにする。礼拝前に互い違いに座れるように印をつけておいても良い。

□教役者または司式者、聖書朗読者などが立って話し、前に座っている信徒がいる場合、2~5メートル飛沫が飛ぶ可能性がある。司会または説教台が信徒席よりも高い場合、さらに飛沫が飛ぶ可能性がある。5メートル以上空いている場合にはマスクを付ける必要はない。5メートル未満の場合にはマスクをつける、または、説教台、司式台にアクリル板などを取り付けるなどの工夫をして、声を出す人の飛沫が信徒席に行かない工夫をすることもできる。


□教役者または司式者は信徒席と2メートル以上離れた場所で、礼拝を行う。

□2メートル以上お互いの距離を空けることができない教会では聖歌や賛美歌は使用しない。

□オルガンでの奏楽演奏のみであれば飛沫は飛ばず、各教会で考慮する。

□陪餐などで祭壇に向かって一列に並ぶ時には前の人と1メートルくらい距離を空ける。礼拝堂の中央通路に印をつけておいても良い。

□陪餐は、直接共通のチャリス(杯)から口をつけて飲まない。

□礼拝中は可能であれば1~2時間ごとに5~10分換気を行い、空気を入れ替えるようにする(新型コロナウイルス感染症市民向け感染予防ハンドブック)。

【礼拝後】

□礼拝後には礼拝堂の椅子、手すり、ドアノブなど人が手を触れるところは次亜塩素酸ナトリウム液(500ppm)=図(経済産業省ホームページより)参照=または、アルコール消毒液(70~80%)で消毒する。次亜塩素酸ナトリウム液で消毒する時は、「使い捨て手袋」「マスク」着用して消毒する。

□礼拝中に使用した祈祷書、聖書、賛美歌集・聖歌集は次亜塩素酸ナトリウム液またはアルコール消毒液(70~80%)で消毒する。

【食事や集会】

□教会の諸集会および食事会(愛餐会)は、可能な限り控える。やむを得ず開く場合は、お互いに2メートル以上離れて、時間を短く、換気を行う。

□食品や食器を扱う人は手洗い、手指消毒を徹底し、マスク、エプロン、ビニール手袋を使用する。

□教会委員会や集会を開く場合にはマスクを着けて、2メートル以上離れて話をするか、真正面ではなく90度あるいは並んで話をする。

【礼拝に来られない人/来にくい人への配慮】

□公共交通機関を使うことが難しかったり、不安を感じる人と自家用車を乗り合わせたり、信徒で手分けしてピストンで送り迎えする。

□教役者ができる限り信徒訪問を行う。

□説教などのみ言葉を原稿にするか録音して礼拝へ来られない信徒で希望する方に渡す。

□信徒が献金を捧げることができるような工夫も考える。

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