『ゲノムと聖書』著者 フランシス・コリンズ氏にテンプルトン賞 2020年6月14日

 キリスト教会のノーベル賞と呼ばれることもあるテンプルトン賞の2020年度受賞者に5月20日指名されたフランシス・コリンズ氏は、授賞の驚きと、科学と信仰がどのように対話できるかについて、バチカン・ニュースに語った。

 テンプルトン賞授賞の理由に、コリンズ氏が「宗教信仰が、厳密な科学研究の動機付けとなり、インスピレーションを与えられる」ことを実証し、「信仰と理性の統合を提唱」したことが挙げられている。

 コリンズ氏は、1993年以来、「世紀の変わり目」に国際ヒトゲノム計画を指揮したことでよく知られている。2009年からは、米国国立衛生研究所(NIH)所長。一般には、06年出版の『The Language of God』(フリープレス)、邦訳『ゲノムと聖書=科学者、<神>について考える』(中村昇、中村佐知訳、NTT出版、08年)などで知られるようになった。同書は、無神論から、キリスト教信仰に至るまでのコリンズ氏自身の遍歴の軌跡を描いたもの。

 09年10月、教皇ベネディクト16世は、同氏を教皇庁科学アカデミー会員に任命した。

 バチカン・ニュースのインタビューでコリンズ氏は、テンプルトン賞受賞者に選ばれたことに「自分がテンプルトン賞に選ばれる可能性があるとは考えたこともなかった」と語った。それなのにマザー・テレサ、ビリー・グラハム、デズモンド・ツツ大司教などの受賞者の仲間入りすることは、「信じられないほどの名誉」だと言う。(CJC)

Bill Branson, NIH - http://www.nih.gov/about/director/images/Collins_formal_300.jpg, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7751027による

海外一覧ページへ

海外の最新記事一覧

TO TOP