「もしキリスト教界が100人の村だったら」 米ゴードン・コンウェル神学校が発表 2020年6月20日

 新型コロナウイルス感染拡大による影響で多くの教会行事が中止・延期を余議なくされた中、大学・学会などにも大きな影響が出ている。

 英エジンバラ大学出版会が今年、米ゴードン・コンウェル神学校で開催を予定していた『世界キリスト教大事典』第3版出版イベントは延期となっている。ゴードン・コンウェル神学校は同イベントに先立ち、「もしキリスト教界が100人の村だったら」と題してキリスト教内部の多様性に関する見立てを発表。興味深い内容となっている。

 キリスト教界を100人に見立てた場合、67人がアジア、アフリカ、ラテンアメリカ、オセアニア在住。33人がが欧州と北米に住む。全体として都市部に住む人が65人、35人は農村部に居住する。

 スペイン語を母語とする人が16人、英語が10人、8人がポルトガル語、5人がロシア語、3人が中国語(北京)を話す。15~64歳が64人、26人が15歳未満となる。

 キリスト教徒のうち35人は中等教育を受けておらず、開発の遅れた国と地域の人々で、11人が文字を読めない。14人が安全な飲料水を入手できず、5人がマラリア患者となる。しかし、約半数はインターネットへのアクセスを持っている。

 同神学校のデータによれば、現在、世界で最も典型的な「キリスト教徒」は、南半球に住む女性で、白人ではなく、治安と医療福祉の水準が世界の平均よりも低い社会に住む人物となる。

 この見立ては、世界保健機関(WHO)など国際機関のデータと同神学校が運営する「世界キリスト教データベース(WCD)」を基礎に、大陸、性別、密度、年齢、伝統、言語などの諸要素から作成された。

 一見して傾向をつかむのには便利だが、文字通り「もしキリスト教界が100人の村だったら」、多くの少数民族や希少言語を母語とするキリスト教徒と同じく、日本人も日本語キリスト教徒も存在しない。あくまで全世界約25億人の「キリスト教徒」の大まかな内訳を知るための指標となる。

 なお米ゴードン・コンウェル神学校は「福音派」の主要な教育機関であり、出身者には日本聖書協会の島先克臣氏、エジプト学者で聖書宣教会の校長である鞭木由行氏などがいる。

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