仏ナントの大聖堂で火災 放火の疑いで捜査開始 2020年7月21日

 フランス西部ナントの大聖堂内で7月18日、火災が発生し、ステンドグラスの窓やパイプオルガンなどが焼失した。午前8時前に、サンピエール・サンポール大聖堂で火災が発生したとの通報があり、消防隊員100人前後が出動した。消防本部長は、2時間後に消防隊が火の勢いを食い止めたと説明している。

 「別々の3カ所から出火したのが分かれば、放火の疑いがあるとして捜査開始は当然の判断だ」と捜査当局。国家警察も捜査に加わると話している。火災により大聖堂の名物だった17世紀のオルガンなどの貴重な品々が全焼したが、消防本部長は、パリのノートルダム大聖堂で昨年起きた火災ほどの被害は出なかったと述べた。

 15世紀から19世紀にわたって建設されたゴシック様式の建物は、1972年に火災が発生。屋根の修復に13年以上かかっている。その工事では、屋根に木材ではなく鉄筋コンクリートが使われたという。

 ナント教区は7月18日の声明で、火災で 「ロワール=アトランティック県」の信徒が大きな悲しみに陥っている、として「大聖堂は、建築的傑作であり、教区の母教会である」と述べた。「大聖堂は、地域の歴史の重要なイベントの際の集合場所として存在する」という。

 エマニュエル・マクロン大統領は火災発生を受けてツイッターで、「ノートルダムに続き、サンピエール・サンポール大聖堂が燃えている。ゴシックの宝石を守るため危険を冒している消防士たちを応援する」とツイートした。(CJC)

© Guillaume Piolle, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5045100による

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