JECA南関東地区 平和祈祷会 オンラインで森島豊氏が講演 2020年9月11日

 日本福音キリスト教会連合(JECA) 南関東地区・信教の自由委員会主催による「平和祈祷会」が8月9日、Zoomを介して開催され、加盟教会の牧師や信徒ら約100人が視聴した。「マジで、これからヤバいから――コロナ後に迫る人権危機と教会にできること」と題して講演した森島豊氏(青山学院大学宗教主任)は、図解やクイズなどを交えながら、キリスト教の神を根拠にした抵抗権という思想が、歴史的にどのような影響を与えたかを概観。

 日本型「一君万民」の人権理念を「欧米の抵抗権に支えられた自由の理念と本質的に異なる『天皇型人権』と言えるもの」とし、その考えが2012年の「自民党改憲草案」にも色濃く反映していることを解説した上で、スペイン風邪の流行後に起こったテロリズム的行動や戦争への道筋を例に、コロナ禍と経済不況を経て「君主に抗う抵抗権を認めない万民の平等意識が、神的存在への忠誠理念と結びついて正義の戦いを始める時、国民が暴走する可能性が大きい」と警鐘を鳴らした。

 そうした状況下で「聖書が啓示する人間の罪とキリストの十字架による贖罪愛を人々に伝えること」が教会の使命だとし、「どんな状況でも聖書の神を礼拝すること、福音を伝えること、神は生きておられることを証しすることが必要」と呼び掛けた。

 参加者からは、「信教の自由が保障され続けるために、平和を作るために、行動する時が迫っていることを再認識した」「日本文化や歴史を学び、賢く福音を伝えていく必要があると感じた」などの感想が寄せられた。 

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