クラファン応援!限定公開【大頭眞一の「焚き火」日記】 石川ヨナ之巻(1) 2020年9月21日

 はじまりはへいた(仮名)だった。へいたという人はぼくの愛読者だ。あるとき新婚の奥さんと訪ねてきたので、和子さんとイタリアンをご馳走してあげた。念のために言っておくと、愛読者だからといってみんなにイタリアンをごちそうするわけではない。当たり前だ。それはうちの近くの京都豆腐割烹でも、絶品台湾料理のパイノッソ(主の祈り)でも同じことだ。とにかくへいた夫妻と意気投合したぼくたちは大いに語り合い、大いに食べた。だからイタリアンに行くと太るのだ。

 そのへいたがくれたのが石川ヨナ・セカンドミニアルバム『流れ星』だ。なかでも「流れ星」を聴いたとき、ぼくのたましいの中で眠っていたナイチンゲールがいっせいにさえずりはじめた。みんなにはよくわからないと思うが、ぼくは音楽に喜びを感じることができないふこうな人間だ。音そのものが苦手なところがある。よく自動車の中でBGMをかけながら話す人がいるが、ぼくの耳ではBGMと話し声がまじって頭がいたくなるのだ。

 ところが「流れ星」は悦楽だった。ブルージーなロックンロールと「ながれぇぇぼしぃひとつぅうぅぅーねがぅぅならぁぁあ」というこぶしの回ったサビがすとーんとたましいにはいった。歌詞がいい。ただただただただいい。きっとぼくにはふつうの賛美歌って予定調和すぎるのだろう。神さまはたしかに美しい。でもその美しさはぼくたちへのあわれみの涙と、だからぼくたちをほうっておけなくて流された十字架の血と、ぼくたちを探し歩いてこびりついた土ぼこりにいろどられた美しさだ。言ってみればギザギばザなんだ。神さまはギザギザだ。罪と死の力に対する怒りにおいても、ギザギザな激しい憤りをほとばしらせるお方だ。神さまはロックなお方なのだ。ところがそのとき……。(つづく)

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・サードアルバム『栄冠』に収録予定の楽曲、自作のDEMO音源を動画にまとめました(収録はこの他にも数曲、全5〜6曲のミニアルバムを予定しています)。

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