神戸 『教会のマネジメント』共著者の島田恒氏が「理解と実践」セミナー 2020年9月30日

 神戸バイブル・ハウス(中村豊理事長)が主催するセミナー「教会マネジメントの理解と実践――明日をつくる知恵」が9月5日、19日の両日、同会場(神戸市中央区)で開催された。検温、手指消毒、定員を30人に絞ることでソーシャルディスタンスを確保するなど、新型コロナウイルス感染予防の対策を講じた上での開催となった。講師には、濱野道雄氏(西南学院大学教授)との共著『教会のマネジメント』(キリスト新聞社)を上梓した島田恒氏(経営学博士)が招かれた。

 初日の5日は「教会マネジメントって何だ」を主題に、「マネジメント」や「経営」という言葉が企業の金儲けを指すとの誤解があり教会にはなじまない、関係がないという考えを払拭し、およそ組織が成果を得るために与えられた知恵であるという説明からスタート。島田氏は「私たちは今どこにいるのか」という現代社会の解き明かしと、教会に与えられた責任とチャンスについて言及し、マネジメントの骨格を示した上で、教会と企業における共通原則と違いを明らかにした。

 2日目の19日は「教会マネジメントの実践」と題し、教会の宣教活動がマネジメントの知恵を借りて具体的にどう展開すべきか、動画を含む事例紹介や企業における事例も含めて実践への道筋が提示され、伝道・奉仕・共同体形成という宣教活動の具体的な展開についての提起が行われた。

 教会各派の司祭・牧師、役員クラスの信徒が参加し、活発な質疑応答も交わされた。当日、司会を務めた谷口惠一氏(神戸バイブル・ハウス事務局次長)は、「環境の厳しさに甘えるのではなく、積極的に宣教活動を展開し、活力を膨らませる知恵として期待を抱かせるセミナーとなった」と振り返り、「このようなセミナーや講演を機に刺激を提供することが、教会活動にとって力になれば」と期待を寄せた。

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