WCCアブオム議長ら 〝深刻な危機〟に教会の役割振り返る 2020年11月11日

 世界教会協議会(WCC)常置委員会は11月9日から13日までオンラインで開催した。アグネス・アブオム議長=写真=とイオアン・ソーカ暫定総幹事は、〝深刻な危機〟に直面している世界で果たすWCCの役割について焦点を絞ることを明らかにした。

 アブオム氏は、WCCの活動を強化すべきものについて、世界はまだ新型コロナウイルスとの大規模な戦いの中にあることを指摘した。「新型コロナは、開発構想達成に向けた勢いを突然打ち壊し、世界が前世紀に経験した中で最も深刻な経済的・社会的危機を引き起こした」という。

 世界食糧計画(WFP)によると、世界の子どもたちのうち1千万人が激烈な栄養不良に直面する可能性がある、とアブオム氏は指摘した。「社会的距離の取り方、感染者の隔離や追跡に加えて、水と石鹸で定期的に手を洗うことは、コロナウイルスによる感染を防ぐ最重要対策の一つと認識されています。しかし多くの人々はいまだに水と石鹸を使った手洗いがない」という。

 この1年で女性や女児に対する性的・身体的暴力が劇的に増加していることは深刻な懸念、とアブオム氏は続ける。「安全保障、健康、金銭面での不安が緊張を高め、新型コロナの流行が終わってからも続く窮屈で狭い生活環境によって、性的暴力は増加する可能性が高い」とも述べ、いじめも増加傾向にあると付け加えた。

 ソーカ暫定総幹事は、2022年9月にドイツのカールスルーエで開催されるWCC第11回総会の主題「キリストの愛が世界を和解と統一へ導く」の神学的基盤を提示した。この主題は、世界中の人々、さまざまな信仰の人々の対話を促進するというWCCの交わりの中で解釈される。

 「キリストの愛は希望を広げます。全世界と全宇宙を和解と統一に向かわせることは、まさに神の目的です」とソーカ氏は語った。同氏は、WCCは目に見える一致という目標を求め続けている、として「その過程で、私たちは、使徒的信仰の一致を見出し、そこで生き、キリスト教の一致、人類の一致とすべての被造物の一致がどのように絡み合っているのか、世界への共通の証しに従事することを約束されたこの交わりが何を意味するのかを、互いに学び続けています」と述べている。(CJC)

©Albin Hillert/WCC

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