『福音の再発見』新装改訂版 トークライブゲストに岩渕まこと氏 2020年12月1日

 2013年の刊行以来、福音派を中心に広く読み継がれてきたスコット・マクナイト著『福音の再発見』(キリスト新聞社)の新装改訂版出版を記念するトークライブ「福音は本当に〝再発見〟されたのか」が11月21日、オンラインで開催され約30人が視聴した。

 翻訳を手がけた中村佐知氏、再版にあたって尽力した巣鴨聖泉キリスト教会牧師の小嶋崇氏に加え、特別ゲストとしてゴスペルシンガーの岩渕まこと氏が登場。大統領選後のアメリカの現状から、アメリカにおける「福音派」の様相、同書が示す「オリジナルの福音」とは、など話題は多岐にわたった。

 「月刊いのちのことば」誌の企画「50人が選ぶ この一冊」で同書を推薦したという岩渕氏は、第1章の中で書かれた「福音派は〝救い派〟であるという言葉を読んで腑に落ちた」と語る。「僕らがクリスチャンとして活動をしている時に、誰かを救いに導くことだけが目標になっていると感じていたんです。この本をきっかけに、聖書全体から福音をとらえていくという目の開かれ方、神の国の味わい方を教えてもらった気がしています」

 中村氏も同書をきっかけに福音に対する理解が変わったと述べ、「救われる時に『これであなたは天国に行けますよ』と言うが、実際はクリスチャンになってからその後の人生をどう生きるかが重要。個人の救いと聖化にとどまるのでなく、神様がこの地でなさっておられることに参画するために、一人ひとりが自分の内面や他の人の声によく耳を傾けつつ、祈りを通して神様のみ心を識別していくことが大切ではないか」と提起した。

 小嶋氏は、クリスチャンにとってのゴールは、伝道や救いに導くだけのことではないとし、「どんな職場やコミュニティーであっても、キリスト者として生きていること自体が広い意味での宣教であり、神の国のために生きるということ」「社会と関わりを持たないキリスト教にはどんな未来や意味があるのか。若い人たちは少しずつ気づき始めているのではないか」と指摘した。(クリスチャンプレス)

【新刊】 新装改訂版『福音の再発見――なぜ〝救われた〟人たちが教会を去ってしまうのか』 スコット・マクナイト 著/中村佐知 訳

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