国際女性デーでアジア・キリスト教協議会が声明 「⼥性がリーダーシップ発揮できるように」 2021年3月9日

 アジア・キリスト教協議会(CCA)は3月8日の国際女性デーにあわせて、オンラインによるセミナー「新型コロナウイルス後の世界における女性たちの変革的なリーダーシップ」を開催し、「リーダーシップを発揮する女性たち――COVID-19の世界において平等な未来を実現するために」と題する声明を発表した。

 声明は世界的なコロナ禍の危機において、「⼈類に奉仕する⼥性たちの模範的な役割と貢献の両⽅を明らかに⽰すもの」「⼥性リーダーや、⼥性たちの組織は、彼⼥たちが熟練したスキルと知識に富み、COVID-19への対応や復興努⼒において有能に貢献できることを証明」してきた一方で、「教会や信仰に基づいた組織を含むほとんどすべてのセクターにおいて、⼥性たちがリーダーシップを発揮する⽴場にあることは依然として少ないまま」と指摘。

 「世界⼈⼝の半分以上を占める⼥性たちが、変化のプロセス、特に意思決定に全⾯的に関与することなしに、重⼤で有意義な進展は望めない」とした上で、「パンデミックが⽣み出した新たな諸課題は今、⼥性たちを復興努⼒の中⼼に位置付けた、刷新されたリーダーシップ、パートナーシップ、参加を必要として」おり、「初代教会の⼥性たちが、信仰に基づいた変⾰的なリーダーシップ、指導⼒、熱⼼な働きを発揮した」ことに倣い、加盟教会・協議会に対し、「⼥性たちの賜物の価値を認めるように、⼥性たちのリーダーシップと意思決定能⼒を⾼めていくように」「⼥性たちがリーダーシップを発揮できるような実践的⽅法とシステムを導⼊するように」と呼び掛けた。

 声明の全文は以下の通り。


リーダーシップを発揮する⼥性たち――COVID-19の世界において平等な未来を実現するために

 私たちは今、世界中において、⼈⽣のあらゆる場⾯で、⼥性たちの参加が⼤きく拡⼤していることを⽬の当たりにしています。医療従事者として、⾰新者として、地域社会のオーガナイザーとして、いくつかの国では政治のリーダーとして、COVID-19の危機におけるパンデミックとの闘いの中で、奉仕し、ケアし、リーダーシップを発揮する⼥性たちは賞賛に値します。過去1年間に世界を⿇痺させた危機的状況は、あらゆる⽂脈において、⼈類に奉仕する⼥性たちの模範的な役割と貢献の両⽅を明らかに⽰すものでした。⼥性リーダーや、⼥性たちの組織は、彼⼥たちが熟練したスキルと知識に富み、COVID-19への対応や復興努⼒において有能に貢献できることを証明してきました。今⽇、彼⼥たちの貢献とリーダーシップは、これまで以上に受け⼊れられ、認められています。しかしながら、教会や信仰に基づいた組織を含むほとんどすべてのセクターにおいて、⼥性たちがリーダーシップを発揮する⽴場にあることは依然として少ないままです。

 毎年、国際⼥性デー(International Womenʼs Day)は、⼥性たちの貢献とリーダーシップ、そして⼥性たちが社会やコミュニティ、世界をどのように形成してきたかを認識し、感謝する機会となっています。2021年の国際⼥性デーのテーマは、「リーダーシップを発揮する⼥性たちCOVID-19の世界における平等な未来の実現のために−」です。このテーマは、現代の⽂脈において⾮常に重要な意味を持っています。このテーマの焦点は、より平等な未来の形成とCOVID-19のパンデミックからの復興における⼥性たちの顕著な貢献を称えるものです。これは、第65回国連⼥性の地位委員会(CSW)のテーマ「ジェンダー平等と⼥性と少⼥のエンパワメントに向けた、公的空間における⼥性の完全かつ効果的な参加と意思決定、および暴⼒の撤廃」の意義とも⼀致しています。

 すべての⼈の利益のために変化を発展させ、刺激するというその役割を考えると、⼥性たちのリーダーシップは、「変⾰的」であると認識されるべきです。共感、真のコミュニケーション、チームワーク、そして回復⼒、敬意、熱意を兼ね備えた資質は、⼥性たちのリーダーシップの特徴です。このようなリーダーシップは、命令と⽀配ではなく、協⼒とコラボレーションを促進し、選ばれた少数の⼈々ではなく、社会全体に利益をもたらします。

 ジェンダー平等を確保するためには、代表性が重要です。今⽇、あらゆる状況において⼥性たちのリーダーシップは緊急に必要とされています。世界⼈⼝の半分以上を占める⼥性たちが、変化のプロセス、特に意思決定に全⾯的に関与することなしに、重⼤で有意義な進展は望めないからです。⼥性たちの平等かつ迅速な参加を通してのみ、私たちは⼈類の経験と洞察から恩恵を受けることができるのです。今⽇の世界の多くの⽂脈における様々な経験は、現在のCOVID-19の世界的感染拡⼤のような共通の課題に効果的に対処していくために、インクルーシブ(包括的)で健全な社会を構築していくためには、⼥性たちのリーダーシップが不可⽋であることを⽰しています。多くの国において、⼥性たちは(感染拡⼤の)曲線を平坦化するための迅速で効果的な対応をリードしてきました。しかしながら、COVID-19のパンデミックが⽣み出した新たな諸課題は今、⼥性たちを復興努⼒の中⼼に位置付けた、刷新されたリーダーシップ、パートナーシップ、参加を必要としています。

 不確実な激動の時代においても、ホセベ、プリシラ、マリア、トリプフェナ、トリフォサ、ペルシス、ルーファスの⺟ユリア、ネルスの妹といった初代教会の⼥性たちが、信仰に基づいた変⾰的なリーダーシップ、指導⼒、熱⼼な働きを発揮したことは、ローマの信徒への⼿紙の16章において称賛されました。同じように私たちも、その賜物と奉仕によって、より平等でインクルーシブな未来への道を切り開いてきたすべての⼥性たちを思い起こし、彼⼥たちを⽀持しましょう。COVID-19のパンデミックの余波の中で再建を始めるにあたり、国際的なレベルから草の根のレベルまで、あらゆるレベルの意思決定の場で、⼥性たちがリーダーとなり、変⾰の担い⼿となるように、⼥性たちを⼒づけ、(刷新されたリーダーシップを)推進していきましょう。

 国際⼥性デーは、⼥性たちの声を⾼め、⼥性たちのリーダーシップの価値を認めていくようにと、私たちに呼びかけています。国際⼥性デーに、アジア・キリスト教協議会(CCA)は加盟教会・協議会に対し、⼥性たちの賜物の価値を認めるように、⼥性たちのリーダーシップと意思決定能⼒を⾼めていくようにと呼びかけます。CCAはまた、⼥性たちがリーダーシップを発揮できるような実践的⽅法とシステムを導⼊するように、すべての加盟組織に呼びかけます。ジェンダー平等は、常にエキュメニカル運動の中⼼的な信条であり、CCAはジェンダー平等の価値を⽀持することに責任をもって取り組んできました。CCAはこれからも、その構成組織におけるジェンダー平等を擁護し、達成するための努⼒を強化していきます。

アジア・キリスト教協議会(CCA)総幹事
マシューズ・ジョージ・チュナカラ

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