エルサレムでパレスチナ人とイスラエル当局が連日衝突 2021年5月10日

 イスラエルとパレスチナが領有権を争う東エルサレムで、イスラム教の宗教行事ラマダン(断食月)最後の金曜日5月7日から連日、パレスチナ人とイスラエル警察が衝突、多数の負傷者が出ている。

 英BBCによると、7日夜、イスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」=写真=などでイスラエル当局とパレスチナ人が衝突し、200人以上のパレスチナ人が負傷。イスラエル警察も、少なくとも警官17人が負傷したという。パレスチナ赤新月社(赤十字に相当)は、少なくとも80人のパレスチナ人が負傷し、14人が病院に運ばれたとしている。

 8日には衝突に先立ち、多くのパレスチナ人を「アルアクサ・モスク」へ運ぶバス数十台を、イスラエル警察が停止させたほか、前日夜の衝突後にはパレスチナ人が複数逮捕された。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、自分たちは信仰の自由を保障しながらも法と秩序を維持するため責任をもって行動しているのだと述べた。一方で、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は、イスラエルによる「罪深い攻撃」を非難した。

 「アルアクサ・モスク」はイスラム教徒にとってきわめて重要な聖地の一つだが、同じ場所はユダヤ教徒にとっても聖地「神殿の丘」にあたり、長年にわたり双方が対立を繰り返してきた。

 イスラエルは1967年の第3次中東戦争以来、東エルサレムを占領し、エルサレム全体を国の首都としているが、国際社会の大半が認めていない。一方、パレスチナ自治政府は、東エルサレムが将来建設する国家の首都になるとしている。(CJC)

David Shankbone - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3333978による

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