カナダの先住民寄宿学校跡で215人の遺体 支援団体は「全国的な捜索」要求 2021年6月8日

 カナダで先住民同化政策の寄宿学校跡地から未成年215人の遺体が発見された問題を受け、同国の先住民支援団体「ファースト・ネイションズ連合」は5月31日、犠牲者の集団墓地がほかにもないか全国で捜索するよう政府に要求した。英BBC放送が伝えた。

 カナダでは19世紀から20世紀にかけ、政府とカトリック教会当局が先住民寄宿学校を運営し、同化政策を行っていた。カナダ政府は2008年、この同化政策について正式に先住民に謝罪している。

 5月27日に遺体が発見されたのは、西部ブリティッシュ・コロンビア州カムループスの先住民寄宿学校の跡地。遺体の中には3歳児も含まれていた。

 同校は1890年にカトリック教会の運営で開校し、1950年代には最大500人もの生徒が入学していた。1969年には中央政府が運営するようになり、78年に閉鎖されるまで地元学生の学生寮として続いた。

 ジャスティン・トルドー首相は記者会見で、「父親として、子どもを無理やり取り上げられたらどう感じるのか、想像すらできない」と話した。その上で、「首相として、先住民の子どもをコミュニティーから奪い引き離すなどという、恥ずべき政策にショックを受けている」と説明。支援と「確固とした措置」を行うと述べたものの、詳細は語らなかった。

 プリンス・エドワード島のシャーロットタウンでは今回の発見を受け、カナダの初代首相ジョン・A・マクドナルドの銅像が撤去された。マクドナルドは、同化政策や寄宿学校の設立で大きな役目を果たしたため、抗議者の標的になっている。(CJC)

カナダの先住民族寄宿学校跡地で遺体が発見された子どもたちを追悼 オレンジ色のシャツ並ぶ 2021年6月6日

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