米・聖書アトラクション施設 「バベルの塔」のテーマパーク建設計画を発表 2021年7月14日

 「アーク・エンカウンター」(箱舟との遭遇)は、米ケンタッキー州にある全長510フィート(約155m)のノアの箱舟を題材にしたテーマパークだが、現在、拡張のための資金創出を計画中である。

 7月7日に発表されたリリースによると、「バベルの塔」をモチーフにしたアトラクションをケンタッキー州北部に3カ年計画で建築する予定。来訪者が人類の起源について遺伝子学がどのように研究し、聖書がどのように立証しているかを理解できるよう補うことで、「人種差別の問題に取り組む」という。

 その他のアトラクションに関する詳細や、どのような外装になるかについての情報は明らかにされていない。「魅惑的で目を見張るようなアトラクションになると保証する」と、運営母体であるキリスト教団体「アンサーズ・イン・ジェネシス」(創世記の中の答え)CEOのケン・ハム氏は言う。

 「アーク・エンカウンター」がオープンした2016年以来、「バベルの塔」は拡張計画のリストに載り続けてきた。創世記に登場するバベルの塔は、ノアの箱舟と異なり、聖書の中に寸法などの物理的描写はない。しかし、「アンサーズ・イン・ジェネシス」によれば「その地域の最古の建築物を研究すると、バベルの塔がジッグラト(古代アッシリアのピラミッド型寺院)に似ていると考古学者たちは言う」。

 聖書の記述では、人々は自分たちの名を成すために、天国と同じ高さにレンガの塔を築き上げた(創世記11:4)が、神は人々の言語を混乱させ全土に散らされた。これより前は、地球上の誰もが「一つの言語、同じ言葉」(同11:1)を話していた。

 「アーク・エンカウンター」は2020年のコロナ禍が収束した後も入場者数が増加しており、毎日曜日の入場者は7千人に上る。

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