【教会では聞けない?ぶっちゃけQ&A】 天使や悪魔は実在した? 西岡まり子

Q.天使や悪魔って、イエスさまの時代には本当にいたんですか?(10代・女性)

 昔はいて、今はいないのか、今も昔もいないのか、悩むところです。

 約2000年前の時代に、天使や悪魔が本当にいたかどうかを実証する術はあるのでしょうか。「実証」によっては、たどり着けそうもありませんね。そういう場合は、まず当時の書物(聖書)にどう書かれているかを吟味することから始めてはどうでしょう。

 聖書で天使とは、神の使者(メッセンジャー)を意味します。神の手となって十戒をモーセに渡し、神の怒りの手となり足となり、ソドムを訪れました。新約においても受胎告知をし、ヨセフを説得したのも天使です。聖書に230回以上も登場するこの天使は人間より「権威にも力にもまさっている」(ペトロの手紙二2:11)存在で、霊的かつ人格的な存在です。

 ただし、聖書のどこを見ても、羽を持つ天使の記載はありません。また、悪魔は「光の天使を装う」(コリントの信徒への手紙二11:14)ので、見分けがつきづらいようです。

 悪魔は90回以上登場し、堕落した天使、サタン(敵対者との意味)として記されています。「神の子が現れたのは、悪魔の働きを滅ぼすため」(ヨハネの手紙一3:8)とあり、パウロの使命は「サタンの支配から神に立ち帰らせ」(使徒言行録26:18)ることともあります。もし「天使や悪魔など存在しない」ということになれば、これらの言葉は当時の人にも意味不明となりますね。

 さて、「天使や悪魔はオカルト映画、夢や恐怖体験の中だけに存在している」と思っている現代人は少なくないでしょう。しかし、経済的に苦しかった時にそっとお米や果物などを置いていった方の後姿はわたしには「天使」そのものでした。

 また、逆にいじめ、何の罪もない者への虐待、民族間の憎悪、テロや繰り返される殺戮を前に、悪魔の存在を否定することができません。

 「実証された世界」だけを見て生きていきますか? それとも、「天使・悪魔」の存在を認めざるをえない領域をも視野にいれて生きていきますか?

 にしおか・まりこ 東京聖書学院、タルボット神学校(結婚・家族ミニストリーの修士)卒業。日本ホーリネス教団川越のぞみ教会で夫と共に牧会。結婚カウンセリング 「プリペアー/エンリッチ」の日本推進委員。ファミリー・フォーラム・ジャ パン評議員、臨床牧会研究会・結婚カウンセリング部門担当委員、3人娘の母。

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