「性別は二つしかない」との発言で出場停止のカトリック学生が学校を提訴 2021年12月3日

 同級生に「性別は二つしかない」と言ったことでフットボールの試合に出場できなくなったカトリックの学生が、米ニューハンプシャー州の学校を相手に訴訟を起こした。英紙「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。

 M.P.と名乗るこの高校生は、スクールバスの中で、非二元論者にスペイン語で話しかけることの難しさについて友人と話していたところ、他の生徒が割り込んできてM.P.の意見に異議を唱えた。スペイン語では、女性と男性で別の代名詞が指定されており、「中性」の代名詞は存在しない。

 その後、会話はテキストメッセージをめぐる議論に発展し、そのメッセージは後に学校の管理者に渡され、管理者はM.Pに「代名詞を尊重していない」という理由でフットボールチームから1試合の出場停止処分を与えることを決定した。同校は2016年、「生徒の性自認に対応した名前と代名詞で呼ばれる」権利を生徒に認める方針を導入し、「生徒の性自認を意図的、または持続的に尊重しないことは、この方針に違反する」としていた。

 このたび、M.P.は母親と共にエクセター高校とその副校長マーシー・ドヴホルク氏を相手取り、停止処分は生徒の言論の自由を侵害すると主張し、訴訟を起こした。

 この訴訟は、キリスト教の非営利団体であるコーナーストーン・アクションを代理人とし、家族は名目上の損害賠償と、憲法修正第1条に違反すると主張する方針の実施を禁止する差し止め命令を求めている。今のところ、ニューハンプシャー州学校管理部門の責任者であるデビッド・ライアン教育長だけが簡単な声明を発表した。

 ライアン氏は、「我々はこの訴状を弁護士と一緒に検討している最中であり、検討が完了したら声明を発表できるだろう」と述べている。「プレミア・クリスチャン・ニュース」では学校側にコメントを求めている。

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