神学がソーシャルメディアで求められる五つの理由 2022年2月7日

 「私は、神学者(預言者、牧会者、司祭)が、現在、政治、ビジネス、エンターテイナー(アーティスト、スポーツなど)、経済学者、弁護士などに占有されるソーシャルメディア空間を確保するために、五つの必須事項があると見ている」。ジンバブエ教会協議会総幹事のケネス・ムタタ牧師が世界教会協議会(WCC)のサイトで見解を示した。

 第一の要請は、「宣教」である。宣教が植民地化や支配に利用されたという事実は、その重要性と緊急性を軽視する言い訳にはならない。その宣教的なメッセージの内容は、神の源に由来する和解と正義の課題に参画するよう人々を促すものである。

 第二に、「動機づけ」。ソーシャルメディアは、かつて新聞、ラジオ、テレビがそうであったように、公共圏を形成している。他の分野(政治、ビジネスなど)で形成されている現在の原動力は、競争、対立、適合になりがちである。良い神学に内在する共通善、連帯、協力のための代替的な原動力が必要である。

 第三の命令は、「意味づけ」。ソーシャルメディアは人間であることを意味するものを形成している。神学は哲学と共に、ウブントゥ(Untu、Unhu=OSの一つ)を形成するための豊かな資源を提供する。

 第四の要請は「道徳(あるいはより良い倫理)」である。ソーシャルメディアは人間だけに託されるにはあまりにも高価なツールである。神の言葉も、何が正しくて何が間違っているかという集合的な感覚を押し付けるのではなく、批判的で対話的な方法で形成しなければならない。

 第五の命令は、「運動構築」。ソーシャルメディアは運動構築のためのツールとなっている。運動の中には、人格カルトや生命を否定するようなイデオロギーもある。善き神学は昔から包括的で豊かな生命、平和と正義を追求してきた。

(翻訳協力=中山信之)

写真=アルビン・ヒラート/WCC

海外一覧ページへ

海外の最新記事一覧

TO TOP