日本国際ギデオン協会 元全国会長ら人事めぐる裁判で除名 2022年2月21日

 2020年に70周年を迎えた日本国際ギデオン協会(富澤孝全国会長)の人事をめぐる裁判が長期化の様相を呈している。本紙は2021年12月25日付の寄稿を受けて、関係者への取材を試みた。同協会は、病院、学校などに無償で聖書を寄贈するため、各地の教会を個別に訪問し、礼拝後に「証し」をして献金を募るなどの活動を続けてきた。全国のホテルに常備された同協会提供の聖書は、「ギデオン版聖書」として知られている。多くの祈りと献身によって支えられてきた伝統ある全国組織で、何が起こっているのか。

 昨年3月に発行された「70年史」によると、会員数はピーク時で1700人を超えていたが、2020年の時点では1115人(「夫人」会員548人)、平均年齢は70歳を超える。全国に170ある支部のうち、30支部は活動できない状況にあり、5年後に活動を維持できる支部は70支部のみとされている。1950年の発足以来、70年間に国内で贈呈してきた聖書は4000万冊以上。アメリカに本部がある国際ギデオン協会の創立は1899年までさかのぼり、配布してきた聖書の数は全世界で20億冊以上に上る。

 事の発端は2015年、かつて全国会長も務めた早川東助氏が、総主事であった平井規裕氏(現副総主事)による指定献金の目的外使用について、また、会員資格に反する酒類販売事業者であったにもかかわらず、特例として入会した経緯について追及したことに始まる。早川氏と国際理事であった片桐勝利氏が平井氏の解任を求め、全国理事会が一度決定したと報告されたものの、その後も従来通りの処遇で勤務し続けたという。

 日本国際ギデオン協会は「会員資格」について憲章・細則第1条2項で、「アルコール飲料の製造または販売およびその他クリスチャンとして相反するような職業に従事する者を除く」と明記しているが、2017年の内部文書によると、平井氏が入会当初「コンビニの仕事に従事し酒類を扱っていたことは事実であるが、そのことを認識して(了解の上で)入会を認めた」としており、略歴を紹介する際には「誤解を与えかねない」ので慎重を期すようにと指示している。また、献金の目的外使用についても「科目が間違っていた」「会計処理の厳正さに欠けた経理処理と言わざるを得ない」として平井氏に反省を促している。

 早川、片桐の両氏は裁判外紛争解決手続きである第三者によるあっせん仲裁を求め、和解案を提示したものの、当時の全国会長らはこれを拒否。この不調を受け、片桐氏を排斥した全国理事会の決議無効、平井氏が属する教会、教団への戒規処分請求などを求めて提訴に踏み切った。

*全文は2月21日付本紙に掲載。電子版は以下より購読可能。

https://note.com/macchan1109/n/nf70bb91ffd31

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