【ウクライナ侵攻】 バプ連、同盟基督教団がウクライナのための祈り発表 2022年3月1日

 日本バプテスト連盟(加藤誠理事長)は2月25日、「ロシアのウクライナ軍事侵攻に深く憂慮し平和を切に求める祈り」を公式サイトで発表した。この祈りは、イザヤ書と詩編の聖句を引用し、ウクライナへの軍事侵攻に対して「深い憤りと悲しみ」を覚えたとした上で、「この軍事行為が一刻も早く終わり、かの地に住む人々に平和が戻ること」「独立国家の主権を踏みにじり、ロシア自ら署名したミンスク合意を破棄して、多くの市民の命を奪い、人々が大切に耕してきた地を血で染める軍事的暴挙」が、神の義によって正されることを願うもの。ロシア、ウクライナ、そして世界の為政者たちが「戦争という暴力による解決ではなく、対話による解決の道へと導かれ」、「戦地に立たされた兵士たちが、無益な争いから解放されますように」「世界中の国々が、ウクライナとロシアとの両国の平和のために力を尽くすことができますように」と祈っている。

 日本同盟基督教団理事会(朝岡勝理事長)も3月1日、「ウクライナのための祈りの呼びかけ」を公式サイトで発表。同教団が宣教130周年記念宣言で、「私たちは、暴力と抑圧にさいなまれている地に正義と平和が打ち立てられるようにとりなし祈ります」と表明したことをふまえ、現状を深く憂い、「彼の地に正義と平和が打ち立てられること」を願いつつ、「各国が各々の利害や思惑を越えて、平和のために働きかけることができるように」「混乱に便乗した軽率で迂闊な議論に流されず、誤情報や扇動に惑わされることがないように」「憎悪や復讐の連鎖が増幅することのないように」などの具体的な祈りの項目を列挙している。

 祈りの全文はそれぞれ以下の通り。


ロシアのウクライナ軍事侵攻に深く憂慮し平和を切に求める祈り

主よ、平和をわたしたちにお授けください。
わたしたちすべての業を成し遂げてくださるのはあなたです。イザヤ書26章12節

わたしたちの先祖はあなたに依り頼み
依り頼んで、救われて来た。
助けを求めてあなたに叫び、救い出され
あなたに依り頼んで、裏切られたことはない。 詩編22篇5節~6節

平和の主よ、私たちは、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に深い憤りと悲しみを覚え、この軍事行為が一刻も早く終わり、かの地に住む人々に平和が戻ることを切に祈り求めます。

ウクライナの独立国家の主権を踏みにじり、ロシア自ら署名したミンスク合意を破棄して、多くの市民の命を奪い、人々が大切に耕してきた地を血で染める軍事的暴挙が、あなたの正義によって正されますように。

今、この時、戦争という暴力により、命を脅かされ、恐怖の中に逃げ惑う人々のかたわらにあなたがいまし、一人ひとりの命を御手の中にお守りください。

ロシアの指導者、ウクライナの指導者、そして、世界の為政者たちが戦争という暴力による解決ではなく、対話による解決の道へと導かれますように。そして、戦地に立たされた兵士たちが、無益な争いから解放されますように。

主よ、平和のために声を上げる人々の、叫びと祈りを、どうぞ受け止めてください。
平和を願う人々の願いと、祈りが連帯し、その声があまねく響きますように。
そして、あなたの平和が実現しますように。
日本、そして、世界中の国々が、ウクライナとロシアとの両国の平和のために力を尽くすことができますように。

私たちは、一日も早くウクライナに平和が戻ることを祈り願い、心を合わせて祈ります。
どうか、私たち一人ひとりの祈りと平和を願う心を強めてください。
主よ、私たちを、イエス・キリストが成し遂げられた和解のつとめに仕える者、あなたの平和の道具としてください。

平和の主、イエス・キリストの御名によって祈ります。

アーメン。

2022年2月25日

日本バプテスト連盟理事会
理事長 加藤 誠
常務理事 中田義直


ウクライナのための祈りの呼びかけ

「苦しむ人が踏みにじられ、貧しい人が嘆くから、今、わたしは立ち上がる。」旧約聖書・詩篇12篇5節

 私たち日本同盟基督教団は、教団宣教130周年記念宣言において次のように言い表しました。

 「私たちは、暴力と抑圧にさいなまれている地に正義と平和が打ち立てられるようにとりなし祈ります。」

 今、ウクライナの地がロシアによる軍事侵攻によって暴力にさらされています。私たちは、このような現状を深く憂い、彼の地に正義と平和が打ち立てられることを願いつつ、以下のように祈りを呼びかけます。

ロシア軍による軍事侵攻が即時に中止され、停戦が実現するように。
ロシア軍が撤退し、人々の安全が確保されるように。
ウクライナの秩序が回復し、安心が取り戻されるように。
難民化している人々が必要な保護と支援を受けることができるように。
各国が各々の利害や思惑を越えて、平和のために働きかけることができるように。
混乱に便乗した軽率で迂闊な議論に流されず、誤情報や扇動に惑わされることがないように。
憎悪や復讐の連鎖が増幅することのないように。
核兵器による威嚇とその使用が絶対に封じられるように。
平和を求める私たちの祈りに主が答えてくださるように。
主が立ち上がり、御手を動かしてくださるように。

「主は地の果てまでも戦いをやめさせる。」旧約聖書・詩篇46篇9節

2022年3月1日

日本同盟基督教団理事会
理事長 朝岡 勝

David PetersonによるPixabayからの画像

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