【教会では聞けない?ぶっちゃけQ&A】 自称「キリスト」「救世主」って本気? 平岡正幸

Q.「イエスの生まれかわり」「再臨のキリスト」「救世主」などと公言する人は、本気でそう思っているのでしょうか?(20代・男性)

 しばしば問題の教祖が逮捕されマスコミを通じての報道を耳にすることもあります。判決はすでに出ている事例ですが、オウム真理教の麻原彰晃(本名=松本智津夫)は刑務所でも法廷でも自分自身を指して尊師と呼んでいたそうです。精神鑑定も幾度か行われましたが、教祖本人の自意識に関する報告は聞いていません。知人の専門家たちと教祖の自意識について話し合った時、何らかの障害があるのではないかという話になりました。

 何らかの障害かどうかははっきりとはしませんが、ほかに大切なことがあります。それは、「生まれかわり」という時には、東洋では、輪廻転生(生まれては死に、また他の世界に生まれ変わること)という考え方があり、「イエスの生まれかわり」と容易に言えるような精神風土があります。仏教系新宗教の教祖は、「私は、ブッダであり、キリストだ」と言った人がおりました。また統一協会の教祖 文鮮明は、「16歳の時、私の使命をなし終えていない。あなたがそれをするように」とのイエスの啓示を聞いたと言っています。啓示を受けたからという理由がキリスト教系新宗教の教祖たちの特徴になっています。その場合、「再臨のキリスト」と名乗っていても、キリストとは別人格であり、キリスト教では信仰の対象にはなりえません。

 では、そのような教祖たちが自分でも本当にそう思っているのか、という質問です。彼らは、キリストのような人格であることを自己主張しますが、文鮮明の啓示にもあるように、別人格であり、イエス=自分ではないことも認識しているのです。それゆえ、「イエスの生まれかわり」「再臨のキリスト」とはばからずに主張するのです。

 私たちの信仰の対象は、キリストのみ、そこをしっかりつかんでいれば、自称キリストはすぐに見抜けます。

 ひらおか・まさゆき 1950年、福岡県生まれ。日本ルーテル神学大学神学部(現ルーテル学院大学)、日本ルーテル神学校卒業。83年より日本福音ルーテル教会牧師。85年から統一協会、94年にはオウム真理教信者の脱会支援に着手するなど、長くカルト問題に取り組み、カウンセリング活動を続けた。共著書に『マインドコントロールからの解放』(三一書房)、『啓示と宗教』(サンパウロ)など。2009年、58歳で逝去。

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