統一協会への注意呼び掛け 立教大学チャプレン団が「緊急メッセージ」 2022年9月1日

 安倍晋三元首相の銃撃事件と、その後の一連の報道を受けて立教大学(西原廉太総長)チャプレン団は8月31日、旧・統一協会(世界平和統一家庭連合)に関する「緊急メッセージ」を発表した。

 同大チャプレン団は、「立教大学が信仰的支柱とする聖公会と、この統一協会とが、信仰的にも組織的にも全く関係のないこと」「その実態から見て宣教協働の対象でもあり得ないこと」を確認した上で、「歴史的で正統なキリスト教信仰に立つ立教大学をこれまでのように信頼し、安心して学び、働きを続けて欲しい」「立教大学が皆さんの『自由』を奪うことは決してありません」と明言。

 「統一協会は、現代社会の歪み、人びとの間での分断や懐疑などにより、目的を失い、生きがいを見つけられず、人生に不満を持ち、孤独で悩む人びとに、自らが統一協会であることを明らかにせずに、接近し、働き掛けて来ると考えられています。またボランティア活動や環境、社会問題に関心が高い学生ほどターゲットにされやすいとも指摘されています。少しでも『怪しい』と思ったら、速やかにチャプレンたちにご相談ください」と呼び掛けている。

 メッセージの全文は以下の通り。


立教大学で学び、勤務されている
学生・教職員の皆さまへ

 本年7月8日に起きた、安倍元首相に対する銃撃事件以降、旧世界基督教統一神霊協会(現:世界平和統一家庭連合。以下、「統一協会」と称す)と政界との関係性が問われる中、統一協会による高額な献金被害など、様々な問題が表面化されるにつれ、「宗教」そのものへの警戒感が高まっているように感じます。

 統一協会は、文鮮明という教祖によって1954年に韓国で創立された新興宗教です。『原理講論』という教典に教義を置き、聖書を独自に解釈し、伝統的なキリスト教が保持する、キリストによる十字架による贖い、復活という救いの完成を否定し、文師こそがすべての啓示を完成する真のメシア、最後の救い主であると主張しています。

 私たち立教大学チャプレン団は、立教大学が信仰的支柱とする聖公会と、この統一協会とが、信仰的にも組織的にも全く関係のないこと、そして、その実態から見て宣教協働の対象でもあり得ないことを明確に皆さんにお伝えします。どうぞ、歴史的で正統なキリスト教信仰に立つ立教大学をこれまでのように信頼し、安心して学び、働きを続けて欲しいと願います。立教大学が皆さんの「自由」を奪うことは決してありません。

 また、私たちチャプレン団は、統一協会によって、家庭を破壊された人々が今も苦しんでいることに目を向けつつ、この立教という学び舎で学び、働く皆さんが、かけがえのない人生という尊い時間を奪われることがないように、そして、新たな被害者とならないように、あらためて注意を呼び掛けます。

 統一協会は、現代社会の歪み、人びとの間での分断や懐疑などにより、目的を失い、生きがいを見つけられず、人生に不満を持ち、孤独で悩む人びとに、自らが統一協会であることを明らかにせずに、接近し、働き掛けて来ると考えられています。またボランティア活動や環境、社会問題に関心が高い学生ほどターゲットにされやすいとも指摘されています。少しでも「怪しい」と思ったら、速やかにチャプレンたちにご相談ください。

 私たち立教大学チャプレン団は、皆さんを傷つける如何なるものからも、皆さんのことを守りたいと願っています。

2022年8月31日

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