世界最古の金属活字本『直指心体要節』 仏で50年ぶり公開 2023年2月17日

 韓国紙「中央日報」が報じるところでは、世界最古の金属活字印刷本『直指心体要節』(以下、『直指』)が50年ぶりに一般公開される。2月16日、フランス国立図書館のサイトによると、図書館は4月12日から7月16日まで「印刷する! グーテンベルクのヨーロッパ」をテーマにした展示で『直指』を公開する。

 図書館側は展示紹介文で「印刷術の発展の歴史と成功のカギを追跡する」とし「金属活字で印刷された世界最古の作品である『直指』(1377年)」を展示すると明らかにした。図書館に所蔵されている『直指』が一般公開されるのは約50年ぶり。

 『直指』の価値は1972年に開かれた「世界図書の年」記念展示で広く知られた。当時、フランス国立図書館に勤めていた故パク・ビョンソン(1923~2011)博士は、『直指』が1455年に出版されたグーテンベルク聖書より78年早く作られた、世界で最も古い金属活字本であることを証明した。

 1973年フランス国立図書館で開かれた「東洋の宝物」展示以降、最近まで『直指』の実物が一般に公開されたことはない。

 『直指』の正確な名称は『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節』だ。

 文化財庁・国家文化遺産ポータルと清州(チョンジュ)古印刷博物館などによると、『直指』は忠清北道(チュンチョンブクド)清州興徳寺(フンドクサ)で高麗(コリョ)于王3年(1377)に金属活字として刊行された。上下の2冊で構成されたと推定されるが、現在は下巻だけがフランス国立図書館に所蔵されている。

 『直指』は1886年の韓仏修好通商条約以来、初代公使などを務めたフランス人コラン・ド・プランシー氏(1853~1922)が1880年代末から1890年代初めに韓国国内で収集したものと知られ、その後骨董品収集家アンリ・ベベール氏(1854~1943)を経てフランス国立図書館に寄贈されたものとみられる。(CJC)

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