ミュンヘン会議開幕 ウクライナ大統領、ダビデになぞらえ兵器供与の加速呼びかけ 2023年2月21日

 ミュンヘン発ロイター通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は2月17日開幕したミュンヘン安全保障会議でオンライン演説し、ロシアの侵攻を打ち負かすために兵器供与を加速させるよう同盟国に訴え、ためらいや遅れは他国の安全保障をも脅かすと警鐘を鳴らした。

 ゼレンスキー大統領は、旧約聖書で巨人ゴリアテと戦ったダビデを引用、「決意は決して抽象的なものではない。ダビデがゴリアテを倒したのは話し合いの力ではなく、行動の力によるものだ」と述べた。

 また、ウクライナがロシアによる侵攻の終点とはならず、プーチン大統領が他の旧ソ連諸国にも照準を合わせていることは「明白」とし、西側諸国がウクライナへの戦車供給を巡り協議を行っている間、ロシアはウクライナの隣国モルドバを「窒息させる」方策を検討していると警告した。

 ドイツのショルツ首相は「現時点でわれわれにできることは、できる限りの支援をすることだ」とし、ドイツが欧州においてウクライナへの最大の兵器供与国であり続けると表明した。

 フランスのマクロン大統領も、ウクライナがロシアに反抗できるよう軍事支援を強化する必要があると強調。「今はロシアと対話する時ではない」とした上で、「われわれは今日(支援や努力を)強化し、長引く紛争に備える用意がある。それがロシアを交渉の席に戻し、永続的な平和を構築する唯一の方法だ」と述べた。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は「NATOの同盟国とパートナー国が必要な限りウクライナと共に立ち上がるというのが私からウクライナの人々への最大のメッセージ」と語った。(CJC)

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