【書評】『聖書は何と語っているでしょう』 湊 晶子

 2000年に東京女子大学同窓会で行われた聖書講座の記録に、「今日的課題」を加筆修正、改題したのが本書。「人間の生」「人間の罪と死」「イエス・キリストの生」「十字架の死と復活」「キリストにある希望」の四つの柱から成る。

 現在は広島女学院の院長を務める著者は冒頭で、「死の悲しみを克服するための書物があったらどんな助けになるでしょう」と、死について触れた意味を語る。終章では「わたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていきます」(第二コリント4:16)とのみ言葉こそが、人生を輝いて生きる秘訣だと結ぶ。

 第二次世界大戦中に爆撃を受けたことでさまざまな後遺症に苦しんだという著者の、生と死へ眼差しは真摯(しんし)で温かい。

 

【本体1,000円+税】
【ヨベル】4907486480

書籍一覧ページへ

TO TOP