【雑誌紹介】 教科としての「道徳」? 『信徒の友』2月号

教科としての「道徳」?

 特集に『教科としての「道徳」を考える』を組んだ。《文部科学省は「道徳の時間」を「特別の教科 道徳」として教科化します。小学校では2018年度から、中学校では2019年度から全面実施となります》と巻頭言。《なぜ本誌が「道徳の教科化」を課題として取り上げるのかといぶかしく思う方があるかもしれません。しかし、政府主導の経過に加え、近年の「いじめ」や児童による暴力事件などへの解決策として、保護者の側からも道徳教育の充実を求める声があることも見逃せません。

 検定教科書とカリキュラムをもって道徳教育を施し、それに評価をつけるという在り方は、かつての「修身科」の回復ではないかと受け止める向きもあります。国によって「良き国民」の姿が示されるのです。ですからこのことは、これからの「国の在り方」とそこで生きる「国民の在り方」とを規定して「国のかたち」を定めることにつながります。この特集が、一概には否定しづらい「道徳の教科化」に、信徒として向き合う一助となればと願います》と。

 《国の目指す道徳教育と、キリスト教学校で行われている宗教教育は何が違うのだろうか。道徳について考えるためにキリスト教教育についても知っておきたい》と同志社女子中学校・高等学校教頭の平松讓二が紹介する『キリスト者として知りたいことQ&A』に注目したい。

 特別読み物『宗教改革500年記念講座レポート=宗教の対立から平和へ、長崎から』は好企画。カトリック長崎大司教区の髙見三明大司教と長崎キリスト教協議会議長の藤井清邦牧師(長崎古町教会)の対談は勉強になる。残念なのはこの対談が昨年9月30日に行われたこと。

【本体543円+税】
【日本キリスト教団出版局】

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