【雑誌紹介】 「クィア神学とは何か」を特集 『福音と世界』7月号

 特集「クィア神学とは何か」。巻頭で編集者が《「クィア神学」という言葉を聞いたことがあるだろうか》と問いかける。《キリスト教神学に関心があっても、そんな言葉はまったく聞いたことがないという人は少なくないだろう。あるいは、それは同性愛をはじめとする「規範的でない」性をめぐる神学のことだと認識している人もいるかもしれない。……しかし実際のところ「クィア」は単に「性的マイノリティ」を指す語ではなく、ましてや「性的マイノリティの人々を受容してあげよう」といった差別的なまなざしに基づいた試みを指すのではない》と言い切る。

 『「クィア」な知の営み――周縁からの規範を徹底的に問い直す』(佐々木裕子=東京大学大学院博士課程)、『クィア神学の定義をめぐる諸問題』(朝香知己=同志社大学嘱託講師)、『イエスとクィア」から「クィアなイエス」へ――クィア理論を用いた聖書解釈の新たな地平』(小林昭博=酪農学園大学准教授)、『教会をめぐるクィアな可能性――<怒り>の回復とその共同性に向けて』(堀江有里=農村伝道神学校・清泉女子大学ほか非常勤講師)、『これからの「せい」の話をしよう――生なる、性なる、省なるかな』(川江友二=日本基督教団千里聖愛教会牧師)など。

【本体588円+税】
【新教出版社】

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