【雑誌紹介】 日露間で「裏チャネル」を作る? 『福音と世界』1月号

 特集「生きるためのフェミニズム」。〝生きるための〟に賭けた編集者。作家・佐藤優が「ことばの履歴書」で北方領土交渉に切り込んでいる。

 12月1日、アルゼンチンのブエノスアイレスで、再度、安倍首相とプーチン大統領か会談した。ウクライナ情勢が緊迫し、ロシアと欧米諸国の関係が緊張している状況であるにもかかわらず、日露関係は順調に進んでいる。北方領土交渉を行う新しい協議体をつくることで両首脳は合意した。協議体の交渉責任者は、日本側が河野太郎外相、ロシア側かラブロフ外相になる。その下で、交渉担当者には両国首脳の特別代表として森健良外務審議官とモルグロフ外務次官をあてることになった。<会談後、プーチン大統領は記者会見で、「相互作業の補足的なメカニズムをつくることと相互の信頼のレベルを高めることが必要だという点で合意した]と述べた>(12月2日「朝日新聞デジタル」)ということであるが、この補足的メカニズムとは、両国外相を責任者とする公式の協議に馴染まない不測の事態や、非公式折衝を行う裏チャネルということだ。領土問題のような難しい交渉にあたっては、このような裏チャネルが不可欠になる。このようなメカニズムを作ることができたという事実をとっても、安倍首相とプーチン大統領の信頼関係がかなり高いレベルに至っていることがうかがわれる。

【本体588円+税】
【新教出版社】

書籍一覧ページへ

TO TOP