【書評】 『幸福の一手 いつもよろこびはすぐそばに』 加藤一二三

 未だ衰えることのない「ひふみん」人気の中で世に出た最新刊。60年以上現役で戦い続けたクリスチャン棋士が、生涯を全力で幸せに生きるためのヒントを伝授。

 プロ棋士時代の最大のスランプを、キリスト教の洗礼を受けることで乗り越え、「人生にも最善の一手が必ずある」と確信したという著者。その前向きな思考法の秘訣が、カトリックの信仰や聖書のエピソードを通じて生き生きと語られる。

 子育て期間の思い出話が面白い。「ニルスのふしぎな旅」も「名犬ジョリィ」も「東京ラブストーリー」も、子どもと一緒に熱中したという。「テレビとは、時空を超え、一瞬でつながることができるツール」「テレビから受け取ったギフトを、微力ながらお返しできることに大きなよろこびを感じています」

 そんな飾らない等身大の信仰者の姿が、教会の枠を越えて広く愛されていることの恵みを実感する。

【本体1,000円+税】
【毎日新聞出版】978-4620325507

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