【書評】 『よかったね、よかったね』 木村恵子 著/biibi 絵/そふぃあ 訳

 「どうして せんそう するの?」 子どもたちが 大人たちにききました。でも、だれも こたえられませんでした。うみべ村、はたけ村、のやま村の村人たちは、日曜日にそれぞれの村でとれた物を持ち寄って広場に集まり、食べ、歌い、踊り、楽しく暮らしていました。ところがある日、ひろばに高いかべができて……。

 著者初の絵本に、著者の孫で米国在住の高校生が英文で訳を付けた。タイ、ベトナム、スイス、アメリカなど、各地での異文化交流を体験してきたからこそ得られる広い知見が、やさしいタッチの挿絵を通して、人種や言語を超えた普遍的な平和のメッセージを浮き立たせる。

 国々や民族の間に溝を掘り、強固な「壁」を建てようと躍起になる為政者たちに読ませたい。いつかは「よかったね」と互いに笑い合えるように。

【本体1,300円+税】
【文芸社】978-4286197302

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