【雑誌紹介】 社会福祉と天皇制 『信徒の友』5月号

 〝信仰生活を豊かにする〞をモットーにしていた本誌の特集が「教会のハード面を再点検!」。編集者の決断がうかがえる。

 短期連載「天皇制を考える」で、日本福祉大学名誉教授の永岡正己が言う。《戦後、日本国憲法によって天皇は象徴天皇となりました。皇室財産は国家に属し、予算は国会で議決されることになりました(憲法88条)。しかし皇室財政の実態はやはり明らかにされていないところがたくさんあります。皇族の日常費用にあてられる内廷費から出される恩賜が今も優良社会福祉施設・団体に金一封として下賜(身分の低い人に与えること)され、社会福祉法人もこれを名誉なこととしています。

 災害をはじめ、人々が苦難の中にあるときに行われる行幸啓は、現在も家父長的な保護と畏敬の思想的関係が天皇と国民の間に続いていることを示します。社会福祉や医療団体の記念式典に天皇が出席し、皇族が名誉総裁などの役職を務めています。それは戦前からの畏敬と感謝の心情を持続させる仕組みとならないでしょうか》。

【本体543円+税】
【日本キリスト教団出版局】

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