【雑誌紹介】 『聖書協会共同訳』に改めて問う 『福音と世界』7月号

 記事80ページの半分以上を割いた特集《『聖書聖書協会共同訳』を読む》は「総力特集」と呼べるほどに力が入っている。編集者の前書きで、2016年に、すでに進行中だった『聖書協会共同訳』の目的と方針を確認した、という。今号の特集は、『聖書協会共同訳』の翻訳方針を確認するところから始まる。《「序文」によれば、このたびの翻訳は「日本の教会の標準訳聖書となること」、そして「礼拝で用いることを主要な目的」とし、そのために「礼拝での朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語訳を目指す」とされている。さらに最近の聖書学や翻訳学の成果に基づいて「原典に忠実な翻訳」をも目指したとのことだ。……これを念頭に置きつつ、新翻訳をどのように評価するか。

 本号特集では、聖書学や礼拝学といった専門的見地からの批評に加え、さまざまな立場から「聖書協会共同訳」を読んだ率直な感想を寄せてもらった》とある。しかし10人に及ぶ執筆者の《読んだ率直な感想》からは、当然ではあるが、どこをどう読んだかまでは探りとれない。ただ『聖書協会共同訳』にある問題点の指摘は具体的で、発行者の対応が待たれる。

【本体588円+税】
【新教出版社】

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