【雑誌紹介】 人の幸いとは脳内物質の濃度 『福音宣教』6月号

 特別企画リレー座談「私と、家族と、社会とのかかわり神話、民族学から見るキリスト教シンボル」は、座談ならではの率直さで毎号読ませる。

 社会学者の宮台真司が《トランプ大統領支持者の中核をなすリバタリアン(自由至上主義者)は、再配分つまりお金や物を貧しい人に配ることはしてはならないと考えています。国民が互いを仲間と思わず、アカの他人のために自分たちの税金を使うなと言う世論が広がっています。中でも、ネオリアクショニスト(新反動主義者)は、再配分をしなくても、ゲームの拡張現実や仮想現実と、大麻のようなドラッグがあれば、幸せになるには充分だと主張します。……要は、人の幸いとは快楽のことで、快楽とは脳内物質の濃度だという考え方です。これに従えば、再配分や治安を含め、統治コストが下がります。何もしなくても、社会がまとまり、犯罪も起きなくなるわけです》と言う。

 東京教区司祭の関根英雄が《そこで、「そういうことでいいのかどうか」と疑問を呈するのは?》と聞くと、宮台が《宗教者が言うべきです。宗教者こそがチャレンジされている(試されている)と思います》と。さらに淳心会司祭のエドガル・ガクタンが《教会の預言的役割ですね。でも、今の風潮に対する反対意見は、フェイクニュースとみなされています。真理を語るのは難しいですね》と。

【本体600円+税】
【オリエンス宗教研究所】

書籍一覧ページへ

TO TOP