【書評】 『世界に通用する「個性」の育て方』 後藤哲哉

 「個性が大事」と言いながら現実には「協調性」の名のもとに「他人に迷惑をかけない」集団行動が最優先される日本の教育環境。とりわけ教会には、そうした「この世」の窮屈な競争に翻弄され、悩みを抱える子や親の姿も少なくない。

 現役の牧師、心理カウンセラーとして働く著者が、「自己肯定感を高め、自立心を伸ばす」という欧米流子育ての根底にある聖書の教えを、「親子関係より夫婦関係を最優先」「子どもを純粋無垢と決めつけない」など、具体的なアドバイスとして伝授。「子育てに手遅れはない」との励ましに救われる親も多いはず。

 聖書は「倫理・道徳書」や「ルールブック」ではなく、「人間の取扱説明書」だという指摘にも耳を傾けたい。

【本体1,400円+税】
【日本実業出版社】978-4534056450

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