【雑誌紹介】 オキナワが今も問いかけている 『福音と世界』9月号

 特集《沖縄という問いかけ》は、「植民地統治性から沖縄/自らを凝視するために」(森啓輔)、「『外国人』問題と沖縄社会」(土井智義)、「鎮圧と回帰――反革命としての現在」(大畑凛)、「沖縄女性をめぐる文化表象の政治学」(成定洋子)、「暴力によらない抵抗の回路を開く――目取真俊『眼の奥の森』をめぐって」(村上陽子)と並ぶ。

 関西学院大学神学部教授の土井健司が「教父学入門」の連載を始めた。

 「佐藤優のことばの履歴書(66)険悪化する日韓関係」で、佐藤は「日韓関係が急速に悪化している。われわれは日本のキリスト教徒として、隣国との和解のためにできる限りの努力をしなくてはならない。その前提となるのが、冷静な情勢分析だ。筆者の見立てでは、状況が質的に変化したのは七月一五日だ。この日、韓国の文在寅(ムン・ェイン)大統領が首席秘書官・補佐官会議で、日本政府による対韓輸出規制を厳しく批判した。……<文大統領は『日本は韓国経済が一段階高い成長を企図している時期に韓国経済の成長を遮ったも同然だ』とし『日本の狙いがそこにあるなら決して成功しないだろう』と警告した>ということだ。この発言で興味深いのは、文在寅氏が、『韓国経済の成長を遮ったも同然だ』という表現で日本が韓国経済を破壊しようとする戦略的意図を持っているという認識を示したことだ。……韓国経済に打撃を与えるという戦略は日本になかったと思う。しかし、韓国政府と世論の受け止めは違っていた」と。

【本体588円+税】
【新教出版社】

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