【既刊】『そらになる心は春の -私の文学散歩、ひと巡り』 長尾優

死んでしまったものの、失われた痛みの、
ひそやかなふれあいの、ことばにならぬ、灰。
(ウンベルト・サバの詩「灰」より)

さびしい時、かなしい夜、身の回りにはいつも朋である書があり、草木があり、なつかしい歌があった―。

ひとと書物との邂逅を通して「信じること」を問い直す随想集。
この雑文の寄せ集めを私に書かせたのは、大風をまともに受けて倒れ、地上の生を終えていったあの人、この人に対する深い敬慕と愛惜の念であったと思います。大風は、生きる困難や不条理であり、時として、宗教や信心そのものがうちに抱え込んできた烈風、威風の凄まじさでもあります。反りかえるほどの骨太だったから折れた、と言えるかもしれません。その幾ばくかでも書き留めることで、私自身がか細い”ひこばえ”となって、次の人びとにいのちを受け渡していけたらと願いました。
(あとがきより)

【著 者】
1959年岡山県生まれ。関西学院大学文学部史学科卒。
1983年、就職のため上京し、デザイン制作会社に勤務。その後1992年、ロゴス・デザインを設立、今日に至る。書籍の装幀を中心にグラフィックデザイン全般を手がけている。著書に『信仰の半歩前』(2000年・新教出版社刊)がある。

【四六判・228頁 定価1,650円(本体1,500円+税)】
【キリスト新聞社】9784873956046

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