【既刊】『古カトリック教会の形成における国家の役割 -エドモント・フッサールの現象学の近代哲学史上の新紀元』 有馬昭平

古カトリック教会の形成は451年のカルケドン会議における「三人格-本質」の信仰定式の確立において終わった。この「矛盾なるがゆえにわれ信ず」は、哲学史においてはフッサールの現象学「超越論的観念論」に重なる。

【目次】
歴史編
第一部 東方ローマ帝国と古カトリック教会の形
1 コンスタンティヌス帝の国家統一からテオドシュウス帝まで
2 ホモウシオス論争における国家権力の役割
3 381年のニケア・コンスタンティノポリス信条
4 451年のカルケドン普遍教会会議
5 カルケドン会議後
第二部 ルネッサンスと宗教改革
1 ルネッサンスと宗教改革
第三部 ピューリタン革命とその思想史的意味
1 ピューリタン革命の思想史的意味
2 ピューリタン革命によってもたらされた近代デモクラシーの中心理念
哲学編
第一部 フッサールの現象学の近代哲学史における位置
1 自然科学的世界観に対応したデカルト
2 フッサールの現象学の基本的に期するもの
3 補 遺
4 デカルトと現象学
5 カントの超越論的主観主義
6 客観的真理の世界から主観的生活世界へ
7 起源への哲学
8 共生としての現実性
9 自我極の究明、自然神学との折衝
10 啓蒙主義、即ち二元論の克服
11 心と物体
12 志向性という普遍的な問題圏
13 現象学的還元と地平の概念
14 『危機』の巻末における結語の要約
15 哲学から神学へ
第二部
1 ハイデッガー──フッサールからハイデッガーへ
2 現象学とはいかなる学問か
3 主著『存在と時間』の存在について
【著者略歴】
1928年生まれ。
1945年春、東京神学専門学校入学。
1951年卒業後、10年間佐賀・豊橋にて開拓伝道に従事。
1961年より1988年まで日本基督教団社会事業同盟傘下の社会事業施設において教務教師及びケースワークに従事。全国社会事業協会の社会福祉主事の認定を取得。
1988年武蔵野横須賀伝道所主任牧師就任。
1993年高井戸教会主任牧師就任。
1996年退職。
1998年隠退教師となる。

【四六判・210頁 定価1,980円(本体1,800円+税)】
【キリスト新聞社】9784873955902

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