【既刊】『明日への教会 -聖霊と信徒の世紀を開く』 森野善右衛門

教会はどこに立ち、誰のためにあるのか。

教会は、「世の出来事(歴史)の中にある神の民」(カール・バルト)である。教会はエキュメニカル運動100年を、そして戦後65年を、どのような問題と取り組み、どのように歩んできたのか。そのことの記憶(記録)と反省(悔い改め)が、これからの教会のあり方を考えるためにも必要なことではないか。本書は、2005年~2010年の6年間に、著者がいろいろな機会にした説教、講演、発表などを一書としてまとめたものであり、共通するテーマは、「教会論」である。

【目次から】
Ⅰ 歴史に学び、歴史をつくる
世のための教会は信徒の教会である/戦後教会史における井上良雄/ 教団戦責告白の継承と前進/教会の霊性とこの世性/日本基督教団と
はいかなる教会か/歴史に学び、歴史をつくる/キリスト告白の現代的展開/「バルト=ボンヘッファーの線」に立つ教会/エキュメニカル運動100年/朝鮮人・韓国人強制連行犠牲者追悼碑の前で
Ⅱ 今日に語る聖書
「断片」を生きる/和解と平和/信なくば立たず/壁か道か/真情の牧師、平和の証し人/この人を見よ/その一日は千日にもまさる/ユダとは誰か/世の光キリストの誕生/見えないものに目を注ぐ/この言に命があった/この最後の者にも/主の食卓への招き/誘惑と恵みの間に立って/エマオの食卓/いのちに至る道/この岩の上に/クリスマスの旅/わたしはいつもあなたがたと共にいる/皇国民から主の民へ/平和を語られる神
Ⅲ 本の世界
隅谷三喜男『日本の信徒の「神学」』/石浜みかる『変わっていくこの国で』/菅原龍憲『合祀取消』/雨宮栄一『戦う植村正久』/西川重則『有事法制下の靖国神社』/WCC信仰職制委員会『エキュメニカルな信仰告白にむけて』/秋山憲兄『一本の道』/宗藤尚三『心の内なる核兵器に抗して』

【著者略歴】
1928年広島市生まれ。1953年広島文理科大学物理学科卒業。1957年東京大学大学院修士課程修了。日本基督教団信濃町教会、若草教会牧師を経て、1966年~96年東北学院大学キリスト教学科教員。現在、日本基督教団関東教区巡回教師。
著訳書:『世の光キリスト』、『他者のための教会』、ボンヘッファー『現代キリスト教倫理』ほか多数。

【四六判・302頁 定価2,640円(本体2,400円+税)】
【キリスト新聞社】9784873955827

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