【雑誌紹介】 天皇制を直視する自分を直視 『福音宣教』10月号

 特別企画≪リレー座談 互いの顔が見える世界Ⅲー2≫『私と、家族と、社会とのかかわり』。国際政治経済学の勝俣誠と社会理論の中野佳裕の連載。

 フォーラム『「個」として立つことと天皇制』で憲法研究者の斉藤小百合が≪制度としての天皇制についていえば、国会や最高裁判所のような国家機関と同様に、どんな批判もできるのでなければならないはずです。国会や最高裁を対象とする場合に、これらの機関を廃止することを含め、議論する範囲などが制約されることはあってはならないはずです。天皇制だって、同じはずです。しかし、何か天皇制にかかわると、私たちは、多かれ少なかれ「畏れ多い」といった情緒的な契機よって自己規制してしまっていないでしょうか。それはもしかすると、「天皇制」にまとわりついているさまざまな旧時代からの遺制を、わたしたちが知らず知らずのうちに内面化してしまっていることともつながっているのかもしれません。……そこには、日本国憲法が拠って立つはずの「自立的な個人」、「個として立つこと」というのは見えてはきません。それは、日本社会全体だけでなく、キリスト者・キリスト教会にもいえることではないでしょうか。キリスト者・キリスト教会における「内なる天皇制」ともいうべきような行動原理をひきずってはいないでしょうか≫と。

【本体600円+税】
【オリエンス宗教研究所】

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