【雑誌紹介】 礼拝における包含性を考える 『礼拝と音楽』183号

 特集「属性からの解放――礼拝における包含性を考える」。

 「多民族社会における会衆賛美と包括性――カナダ・世界教会協議会での体験から」(尾尻早弥)、「『変容する神』――新しい時代の賛美歌詞」(水野隆一)、「礼拝における包容言語」(荒瀬牧彦)、「“ノンクリ”が礼拝に出てみたら――その困惑と疎外感」(八木谷涼子)、「新しい天と地へ向かう礼拝を」(山口里子)、「関学レインボーウィーク」(武田丈・岡嶋千宙)。

 「礼拝における包含性を考える」という企画の中で、八木谷涼子の「“ノンクリ”が礼拝に出てみたら」は八木谷の「困惑と疎外感」を、この特集に登場したこと自体にも感じているようでもある。
 エッセイ「投げかける対話から始めませんか?」(竹佐古真希)の問題提起は、《初対面の方にお会いして、何の脈絡もなく「牧師夫人なんですってね」と言われることが少なくありません。そしてその後には「大変でしょう?」と必ず続きます。この方はなぜわたしの職業よりも連れ合いの職業を知っているのか、どうして「牧師夫人=大変だ」という等式が成り立つのか、不思議に思うのです》。

 《「牧師夫人なんですね」と言われるたびに、「わたしやほかの牧師のパートナーのことも、そんなカテゴリーとして見ているのか」と、残念な気持ちになります。「牧師夫人」ということばには、発する側の「こうあるべき」という枠の押しつけと「こうあって欲しい」という願望が内包されています》と。考えさせられる。

【本体1364円+税】
【日本キリスト教団出版局】

書籍一覧ページへ

TO TOP