【雑誌紹介】 教会が直面している「開き」 『福音宣教』12月号

 連載「時の階段を下りながら」最終回。「一九九〇年代以後――開かれた教会に向かって」で三好千春(援助修道会会員)は「外国人労働者とカトリック教会」という小見出しで「来日してきた外国人労働者たちの多くは、フィリピン、ブラジル、ペルーといったカトリック国の出身者であり、その多くがカトリック信者でした。慣れない異国に来た彼らは、まず慣れ親しんだカトリック教会を探し求める場合が多く、集住地域にある教会には、多数の外国人信徒が姿を見せるようになりました。……二〇〇〇年代に入り外国人信徒たちが日本に定住していくにつれて、その信徒総数は日本人信徒総数と拮抗するようになりました。……それに伴い、それぞれの母語によるミサを中核とする共同体が登場・成長していきます」と。

 「外国人信徒側に『日本の教会』の構成メンバー、担い手としての自覚が迫られ始めている今、日本人信徒側も意識の転換を迫られています。……日本カトリック教会は一九八〇年代に『日本の教会』として意識を高めましたが、その時の『日本の教会』は、司祭・修道者は外国人でも信徒はみんな日本人という『日本人の教会』という意味での『日本』であったと思います。しかし二一世紀に入り、『日本人の教会』は、司祭・修道者も信徒も外国人と日本人が入り交じる『多国籍、多文化共生の教会』へと姿を変えつつあります。……教会は否応なく、内側から開かれていっているのではないでしょうか。ここに、日本の教会が直面している『開き』があると思います」。

【本体600円+税】
【オリエンス宗教研究所】

書籍一覧ページへ

TO TOP