【書評】 『近代日本にとってのキリスト教の意義――明治一五〇年を再考する』 日本キリスト教文化協会 編

 元号が明治と改元されてちょうど150年となった昨年、公益財団法人日本キリスト教文化協会の主催による連続講演会「近代日本とキリスト教――『明治一五〇年』を考える」が開かれた。その講演をもとに編集された本書は、プロテスタント・キリスト教のさまざまな活動の中から諸問題を取り上げ、「ピューリタニズムと日本の共同体」(梅津順一)、「日本の家族を支える法制度の変遷とキリスト教」(棚村政行)、「社会改革的キリスト教の挑戦」(金井新二)、「近代日本におけるキリスト教学校教育」(大西晴樹)、「近代日本におけるキリスト教と女性」(小檜山ルイ)を収録している。

 長い禁教の時代を経て明治となり、宣教が開始され、今日までの時代の変遷にキリスト教がどのように向き合い格闘してきたかが語られる。随所に盛り込まれるエピソードは時に読む者の心を和らげ、知識欲をも満たしてくれる。

【本体1,500円+税】
【教文館】978-4764299870

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