【雑誌紹介】 根はいちど張ればもはや断てない 『福音と世界』2月号

 特集「障害に根ざす」。編集者がリードで熱き想いを吐き出している。「ここでははっきりといおう、『障害に根ざす』と。生とはまずもってままならないものであり、特定の生だけを残余的にあつかうことは背信的ですらある。そのことを揺るぎない土壌とし、人間・社会・自然のいっさいをみつめなおしたい。そうして教会を、戦争を、死刑制度を、街を、人生を経巡るとき、もたらされるのはときに戦闘的であり、ときには世界観の転回すら迫る思考だろう。根はいちど張ればもはや断てないが、恐れることはない」と。

 「障害に根ざして考える?―― 当事者の/としての<親>」(岡部耕典=早稲田大学文化構想学部教授)、「弱いのに、弱いからこそ、顔を上げる」(三井さよ=法政大学社会学部教授)、「戦争/バイオポリティクス/障害」(美馬達哉=立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)、「相模原事件と死刑制度」(市野川容孝=東京大学大学院総合文化研究科教授)、「すれ違う、こすれ合う。かけがえのなさと切なさ。――『分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる』を書いた先に」(猪瀬浩平=明治学院大学教養教育センター専任教員)、インタビュー「フラットに生きる――『できる』でも『できない』でもなく」(編集部)。

【本体588円+税】
【新教出版社】

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