【書評】 『近現代日本仏教の歩み 明治から平成まで150年を追跡』 仏教タイムス社編集部 編

 鈴木大拙、石橋湛山、スティーブ・ジョブズなど、明治・大正・昭和を代表する仏教者の足跡から、オウム真理教事件、9・11米同時多発テロ、東日本大震災に至るまで、近現代の宗教事象をたどる。

 昨年1月の「仏教タイムス」で3回にわたり掲載された釈徹宗(相愛大学教授)、大谷栄一(佛教大学教授)、西出勇志(共同通信社編集委員・論説委員)の3氏による鼎談「平成仏教・宗教30年史」は、キリスト教も含む宗教界全般の潮流をつかむ上で必読。ナラティブ・テオロジー(物語神学)を引き合いに、「もう一度本質的な語りを取り戻さなければ」と釈氏。

 43人の研究者が仏教学・宗教学研究における重要文献を紹介した第3部、各宗派の予算、寺院数、教師数を網羅した巻末の「伝統教団10宗派30年の推移」も貴重な資料となっている。

【本体1,500円+税】
【仏教タイムス社】978-4938333102

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