【雑誌紹介】 今ここで起こる出来事として 『礼拝と音楽』185号

 本誌『礼拝と音楽』は、編集者もまた読者の大半も「音楽」関係者で占められているだろう。しかし今号の特集「礼拝と聖書」の内容を見る限り、より広い読者を想定しているようだ。

 「古代教会の典礼における聖書」(石井祥裕=上智大学神学部非常勤講師)、「聖書の御言葉を、礼拝で理解できた時―ルターの礼拝改革再考」(松本義宣=日本福音ルーテル東京教会牧師)、「朗読される言葉としての聖書」(石田学=日本ナザレン教団小山教会牧師)、「聖書の言葉と式文――日本聖公会の場合」(加藤博道=日本聖公会主教)、「聖書翻訳と賛美歌のことば」(荒瀬牧彦=日本聖書神学校教授、カンバーランド長老教会あさひ教会協力牧師)、「エッセイ『聖書 新改訳2017』に寄せて」(藤本満=インマヌエル高津キリスト教会牧師)と並ぶ。

 「座談会 御言葉を今ここで起こる出来事として――『聖書 聖書協会共同訳』をめぐって」(小友聡=東京神学大学教授、日本基督教団中村町教会牧師・菅原裕治=日本聖公会聖パトリック教会牧師・宮越俊光=カトリック中央協議会典礼委員会、上智大学非常勤講師・司会=石田学)。「新しい聖書が刊行されることによって、御言葉の深み、豊かさが共有できる」(小友)、「訳注を付けて、原典の意味を多くの人に伝えたいという思いが現れている」(菅原)、「御言葉を今ここで起こる出来事として語るということを大事に」(宮越)という出席者の言葉を受けて、司会(石田)が「聖書翻訳は完全ではない。次につながる用いられ方がされるとよい」と。

 海老沢有道、川島第二郎監修の系図に若干修正を加えた日本聖書協会の「和訳聖書系図」も便利。

【本体1364円+税】
【日本キリスト教団出版局】

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