【雑誌紹介】 「責任という旅路」 『福音と世界』9月号

 特集「責任という旅路」。冒頭に編集者が「この特集ではこうした言説の引力を振り払い、もういちど責任について考えてみたい。誰も自身だけで充足して生きることはできず、他者に負ってはじめて『私』はありえる。こうした抜き差しならなさから生まれる責任とは、さながら他者と出会い直し、関係を変革していく旅路である。それは、自他の間に横たわる不正――沖縄、朝鮮半島、パレスチナ、ひいては動物への暴力――とのたたかいを要請するだろう。厳しい条件下で、幾度も試みられてきたこのたたかいを継承せねばならない。旅路は終わりなく、行き先は未知である。しかしそのことこそが、単なる現在の繰り延べではない、別様な世界を、未来を開くのである」と。

 「他者とともにあるために――ジュディス・バトラーの責任論」(藤高和輝=京都産業大学文化
学部国際文化学科助教)、「責任と原則――戦後責いま任論争の現在」(大畑凛=大阪府立大学大学院博士後期課程)、「朝鮮研究における日本人の責任を問う――日本朝鮮研究所の軌跡から」(韓昇憙=東京外国語大学博士後期課程在学中)、「責任と出会い――映画『東アジア反日武装戦線』から広がる問い」(影本剛=朝鮮文学研究)、「パンデミック下の日本から問う、パレスチナへの責任=応答可能性」(金城美幸=立命館大学・中京大学等非常勤講師)、「パンデミックの危機と動物たち」(生田武志=野宿者ネットワーク代表)。

【本体588円+税】
【新教出版社】

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