【書評】 『時の階段を下りながら 近現代日本カトリック教会史序説』 三好千春

「明治以降、神道を基盤として国家を建設していきたい日本に、まったく異質な思想を持つキリスト教が宣教されていく過程とは。第一、第二バチカン公会議を軸にその歩みをたどり、教会の『今』が形作られた背景、経緯を紐解く」

 第二バチカン公会議の際の日本の対応と「ミカド」とキリスト教の関係確認から始まり、明治期のパリ外国宣教会、また日本人男性・女性信徒たちの活動紹介と続く。宣教方針や日本の近代化に対する考えなど、プロテスタント教会との違いも興味深い。教育勅語や神社参拝問題など、日本固有の問題への取組みも取り上げられる。第二バチカン公会議を経て、日本語でのミサの執行が始まっただけではなく、宣教の方向性の変化など、カトリック教会の歩みを概観できる貴重な1冊である。

【2,090円(本体1,900円+税)】
【オリエンス宗教研究所】978-4872321159

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