【雑誌紹介】 社会に溢れる「死」の語り 『福音と世界』6月号

 特集「『死』をいかに語りうるか」。編集者が言う。「本特集では、まずパンデミックと『死』をめぐる喫緊の課題を確認する。医療現場の状況を踏まえトリアージの必要性が叫ばれているが、その歴史から見える課題とはどのようなものか。さらに、自死率が急増している女性たちの窮状とそれを生み出す社会構造とは。その上で、『死』をめぐる語りに目を移そう。『安楽死』をめぐってさまざまな語りがなされてきた経緯を踏まえそうした語りの『先』を見据える。さらに『死』をめぐる語りの可能性として生死の境界を越えた対話を志すホントロジーの視座に学び、キリスト教文学に表現された死と生から、語りえぬものを語ろうとする言葉に触れたい。」

 「社会に溢れる『死』の語りを読み解き、いま『死』を、ひいては『生』をいかに語りうるのかを考える。」

 「配分される死――パンデミックとトリアージ」(美馬達哉)

 「〈トリアージ〉の社会学――『命の選別』をしなくてもよい社会を構想する」(天田城介)

 「コロナ禍が映し出した女性の生きづらさ」(竹信三恵子)

 「この単純な場所に立って、むだにぐるぐるしない、ために」(立岩真也)

 「『いまここ』を越えた共生のために――聖書の死者とホントロジー」(安田真由子)

 「キリスト教文学は死をどのように表現したか――阪田寛夫、塔和子、井上ひさしの作品を通して」(柴崎聰)

 †ピックアップ†「鮮烈な持久戦が続くミャンマー――軍政 対 不服従」(根本敬)

【660円(本体600円+税)】
【新教出版社】

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