【雑誌紹介】 信仰への歩みはテゼの祈りと 『信徒の友』1月号

 特集「巡礼に出よう」。

 「今に続く旅=テゼ共同体へ」(佐藤祥=東京台湾教会員)。「私の信仰への歩みはテゼの祈りと共にありました。……私が初めてテゼの歌を耳にしたのは、私が信仰を持つ前、SCF(学生キリスト教友愛会)で行われた夕食会でのことでした。皆で円になって、繰り返し歌われるその美しい賛美歌は、心地よく心に響いてくるものがありました」

 「そして、2014年チェコで開催されたテゼのヨーロッパ大会に参加したことは、私の人生の道行きを大きく変える出来事となりました」

 「2019年の夏には、初めてフランスのテゼ共同体へ行く機会を得ました。……テゼ共同体での日々は刺激的で学びの多いものでした。また同時に、全体に穏やかで、緩やかな時間が常に流れているようにも感じました。それはきっと、テゼでの生活の中心に祈りが置かれていたからだと思います」

 「夜の礼拝の後、ブラザーたちに招かれて、院長のブラザー・アロイスと懇談した時のことです」

 「その中の一人の質問に、彼はふと沈黙します。そして、しばらくして言うのです。『その問いのあまりの美しさに、少し浸ってしまった』と。その問いは、キリスト教信仰に懐疑的な『私は信仰に興味が持てず、意味を感じられない。信仰を持つ人と持たない人に何の違いがあるのか』といったものだったのです。そんな問いに対してでさえ、ブラザー・アロイスは真摯(しんし)に耳を傾け、正解を出すのではなく、自身の言葉で語るのです」

 「私はその沈黙と、若者の率直な信仰への疑念の中にさえ『美しさ』を見いだし、寄り添おうとする姿勢に、彼の若者たちへの深く、確かな信頼を感じたのでした」

【600円(本体545円+税)】
【日本キリスト教団出版局】

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