【雑誌紹介】 アジア太平洋戦争とキリスト教 『福音と世界』2月号

 新連載「『日本的キリスト教』を読む」山口陽一(東京基督教大学学長)。

 「広義に『日本的キリスト教』と言えば、キリスト教を日本に適応させようとする試みのすべてが対象となる。内村鑑三がめざしたのも広義の『日本的キリスト教』であった。しかし、ここではアジア太平洋戦争の時代の狭義の『日本的キリスト教』を扱うことにしている。当時、日本的キリスト教を標榜する書物が相次いで出版された」

 「諸氏が、今日的意義のある『日本的キリスト教』と評する魚木忠一について、熊野義孝の評価を見ておくことにする。熊野は、一九七二年に『福音と世界』に連載した『日本キリスト教倫理思想史』において、日本的キリスト教の代表的な論者として魚木忠一と比屋根安定を取り上げた」

 「同志社大学教授の魚木には、研究書の『日本基督教の精神的伝統』(一九四一年)と一般向けパンフレットの『日本基督教の性格』(一九四三年)があり、青山学院神学部教授の比屋根安定には『基督教の日本的展開』(一九三八年)がある」

 「熊野は魚木を評価して、戦後の『福音の土着化』論としても通用するという。魚木は、日本精神と福音信仰の両側面を考察し、『礼教的』な儒教、『哲学的教理的』な仏教に対して、キリスト教を『精神的宗教』と理解し、さらにその特徴を『救贖的宗教』とした。……それゆえに魚木は、一般化された用語の『日本的キリスト教』を避け、『日本基督教』と表現した」

【660円(本体600円+税)】
【新教出版社】

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