【雑誌紹介】 家庭内でいかに平和を実現するか 『信徒の友』6月号

 「連載=現代の課題」。3回目のテーマは「選択的夫婦別姓」。憲法学、ジェンダー法、家族法を専門とする清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授)が、この課題にキリスト者として向き合う。

 「私がキリスト教から受け取ったいちばん大切なことは、平和の福音です。この選択的夫婦別姓の課題も、平和の視点から捉えることができます」

 「平和な世界のために、戦争がないことはもちろん大前提です。しかし戦争がなかったとしても、性暴力やセクシュアルハラスメント、いじめ、貧困といった問題が存在すれば、平和ではありません。とりわけ家庭内は実態が外部から見えにくく、ドメスティックバイオレンスや虐待などの暴力が深刻化しやすいのです。現在の日本は、この意味で平和が脅かされているといえます」

 「平和とは、非暴力に基づく関係を構築することです。家族というもっとも小さな共同体で、いかにして支配・非支配という関係ではなく、平等や平和を実現するか。……選択的夫婦別姓は、性をどうするかにとどまらず、社会や家族の中で多様な価値観を認め合い、『平和を実現する』(マタイ5・9)という大きなテーマにつながっているのだと私は考えています」

【600円(本体545円+税)】
【日本キリスト教団出版局】

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