【雑誌紹介】 じっくり「聴く」ことの意味 『季刊・教師の友』2022年7,8,9月号

 「連載=聖書のお話を子どもたちへ」の第10回「絵と物語の深ーい関係」で、小見のぞみ(聖和短期大学教授・宗教主事)が、聖書を子どもに物語るときに絵を見せる(視覚教材を使う)ことの長所と短所を分析している。「わたしは、キリスト教教育の視覚教材についての授業や研修会で、『わたしのイエス像』という体験学習をすることがあります。まず、イエスさまの顔が描かれた一〇枚の画を見せ、……その中からあなたにとってのイエスさまを一枚選んでもらい、それを発表し合うというものです」

 「ところが、その中の一枚、ホフマンの『三三歳のキリスト』では、少し妙な現象が起こるのです。……それを選ぶ人たちの理由がほぼ一様で、家や教会、園に掛かっていて子どものころから見ていたので、イエスさまといえばこれになるというのです」

 「浮かんでは消える思いやイメージを留めておくのに、絵は、強い力を発揮します。でもそれは逆に言うと、一枚の絵であっても、常にそれを見せていると強い印象付けがなされ、イメージの固定化に繋がってしまうということなのです」

 「言葉を思考し、想像力を働かせなくても、なんでも動画が教えてくれる時代です。だからこそ、聖書の物語はあえて画を見せずに、じっくり聴いてもらう―それも、今日的に、とても意味あることだと思います」

【本体1528円+税】
【日本キリスト教団出版局】

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